ガラスの靴を履いたシンデレラは,憧れはするけど,実際にガラスの靴なんて履いたら歩くこともできないということか。でも,シンデレラは永遠に語り継がれる,永遠の憧れとして。
アップル社は,パワーマックG4キューブの生産を中止すると正式発表した。ローエンドには価格が高すぎ,ハイエンドには拡張性が欠けていた。キューブの消滅にある驚きをあげると,あまりにもそれが早くやって来たことと,アップルのプレスリリースが「Apple puts Power Mac G4 Cube on ice」という賢い駄洒落を含んだものだったことだ。
今でもショップなどでG4キューブをみかけると,思わずみとれてしまう。iMacの華やかさと対照的に,気品にあふれ,優雅さを醸し出している。ターゲットがとことん狭くて販売実績を作れなかったが,意味のあるマシンだった。たとえ生産中止になろうとも,キューブの宝石のような輝きは消えることはない。
そして,舞台は新しい役者を迎え入れる。iMacの全面改訂(新筐体,500MHz〜700MHzのコードネーム「キバ」)=100%。パワーブックG4 チタニウム Rev.B(コンボドライブ搭載のコードネーム「オニックス」)登場=75%。パワーマックG4 筐体変更=15%。パワーマックG4 スピードアップ(デュアルプロセッサなど)=75%,てな予想だろうか>マックワールドエキスポ/ニューヨーク。パワーブック チタンとパワーマックG4の改訂は9月のシーボルド会議に回るかもしれないけど。マックOS X 10.1(コードネーム「ピューマ」)の発表は微妙なようだが,DVD再生機能の追加はそれに先行してあってもいいはず。キューブが消えても,ネタはいくつもあるようで,あと1週間,新しい舞台への楽しみは続く。
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